2010年10月31日日曜日

2010年10月30日_「IKAROSが切り拓くソーラーセイル技術」@宙博2010

宙博2010で、JAXA津田雄一さんの「日本が切り拓く宇宙大航海時代 ~IKAROSが切り拓くソーラーセイル技術~」を聞いてきました。
またiPhoneでメモを取ってみたのでほぼそのまま貼っつけ。人に見せること想定してなかったので、分かり辛いかも。

対談なんかだと会話を追っかけるのが大変なのでスピードが出るデジタルメモの方が適正あるかな、と思うのですが、話す内容がある程度決まっているスライドを使った講演の場合、手書きの方がまとめやすいかも。まあ、その内容に事前知識がどれだけあるかとか、講演者の発表の仕方にもよるのかも知れませんが。出てきた図がサッと描けるのはやっぱり手描きの特権かなあ、今のところ。

抜けはたくさんあります。間違いがあればご指摘ください。

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6月9日、イカロス一次展開成功。6月13日はやぶさ帰還。あかつきも順調に飛行。相模原が忙しくも楽しかった日々。

地球の重力圏外で光圧での加速を実証したのはイカロスが世界初。

正確には「ソーラー電力セイル」。ついでに発電もする。

全ての宇宙機は太陽光からエネルギーを得ている。
衛星も、探査機も、宇宙ステーションも。

ソーラーセイルでは更に加速や姿勢制御にも利用する。

輻射エネルギー・・・太陽のものを押す力
地球距離で1平方メートルで0.0005グラム
金星距離だと2倍。

ソーラーセイルはツィオルコフスキー(一般にはロケット発明の父とも)やフリードリッヒ・ツァインダー発案の技術。

ソーラーセイルとして有効に機能するには
・大面積
・軽量
つまり薄くて大きな膜状。

加えて
・丈夫
・小さく畳める
・形状を維持できる

幸運にもこれらを日本はみんな持っていた。(ポリイミド、折り紙・・・)

展開するために考えられる技術
・柱で支える
・ガスで膨らませる
・遠心力で広げる(←IKAROS)
…など

日本でのソーラーセイルの研究

・三浦公亮さん(ミウラ折り)の「ソーラーセイル―宇宙帆船とルナカップレース
(宇宙研としてソーラーセイルヨットレース「ルナカップレース」に出ようとしていた)


ソーラーセイルの実証試験

2004年S310-34(観測ロケット)で飛行試験(クローバー型)

2006年2月展開実験M-V8号機 SAP(Solar-sail Sub Payload (セイルは扇子型。1/3くらいまでしか展開しなかった?)
2006年9月低軌道実証M-V7号機 SSSAT(Solar Sail SATellite)
薄膜太陽電池の実験として。データが断続的にしか受信できず、展開の成否が不明)
2006年気球試験

IKAROS、このまま加速していくと?

1年で探査機レベル
10年でロケットレベルの加速を得られる

この次はイカロスの10倍の面積を持つものを作りたい

→1年でロケットレベルの加速。推進器として実用レベル。


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その他にも、観測ロケットを使ったセイル展開試験(この時はクローバー型セイルでした)の動画や、サイエンスZEROでも一部紹介されていたスケートリンクでの展開実験の成功バージョンの動画などが見られました。
あと津田さんのFirefoxのペルソナがIKAROS君だった。(http://www.getpersonas.com/ja/persona/250043


津田さんありがとうございました。